ChatGPTをはじめとする生成AIの普及によって、「Webライターの仕事はAIになくなるのでは?」と不安を感じている人もいるのではないでしょうか。
実際、生成AIを使えば、記事の構成を考えたり、文章を作ったりすることはできます。私自身、2021年からWebライターとして活動していますが、AIの普及後に案件の終了や発注数の減少を経験しました。
一方で、すべての仕事がなくなったわけではありません。2026年現在もWebライターとして仕事を受注しており、3年以上継続している案件もあります。
約5年間Webライターとして活動し、累計約800万円以上を稼いできた経験から感じるのは、AIによって「Webライターそのものが不要になった」というより、求められる仕事が変わってきたということです。
この記事では、AIの普及前後でWebライターの仕事が実際にどう変わったのかを、私自身の経験を交えながら解説します。AIに置き換わりやすい仕事や、今後もWebライターに求められるスキルについても紹介するので、今後の働き方に不安を感じている人は参考にしてください。
結論|AIでWebライターの仕事は減ったが、なくなってはいない
結論からいうと、AIによってWebライターの仕事がすべてなくなるとは考えていません。ただし、私自身、以前と比べて案件の終了や発注数の減少を経験しています。
理由は、生成AIで代替しやすい仕事と、現在も人間のWebライターが求められる仕事が分かれてきているためです。
たとえば、公式サイトに書かれている情報を要約したり、決められた構成に沿って文章を作ったりするだけなら、生成AIでもある程度対応できます。こうした仕事は、今後さらにAIへ置き換わる可能性があります。
私自身もWebライターとして活動するなかで、案件の終了や発注数の減少を経験しました。一方、2026年現在も継続している案件があり、そのなかには3年以上付き合いのあるクライアントもいます。
継続している案件では、口コミの調査や最新情報の確認など、単に文章を生成するだけでは完結しない作業も重視されています。
そのため、「AIが発達したらWebライターはなくなるのか」だけを考えても、今後の実態は見えてきません。
重要なのは、AIに置き換わりやすい仕事と、今後も人間に求められる仕事の違いを知ることです。
まずは、AIが普及する前からWebライターを続けてきた私自身の経験をもとに、実際に仕事がどう変わったのかを紹介します。
2021年からWebライターを続けて感じたAI普及前後の変化
私は2021年にWebライターを始めました。当時はまだ生成AIが現在ほど普及しておらず、クラウドワークスでも初心者向けのライティング案件や単純作業の案件を多く見かけました。
それから約5年間Webライターを続けるなかで、仕事を取り巻く環境は大きく変わったと感じています。
特に、生成AIが普及する前後で私が経験した変化は以下の3つです。
- Webライター開始当初は月3,000円ほどだったが、約1年で月10万円を超えた
- 生成AIの普及後、単価の低下ではなく案件終了や発注数の減少を経験した
- 一方で、2026年現在も3年以上継続している案件がある
もちろん、案件が減った原因をすべて生成AIに結びつけることはできません。また、AIに対する考え方もメディアを運営する企業によって異なります。
ここからは、私自身がWebライターとして経験してきた変化を、AI普及前から現在まで順番に紹介します。
最初は月3,000円ほどからスタートした
私がWebライターを始めたのは、コロナ禍の2021年です。
最初からライティング案件を継続して受注できたわけではありません。まずはクラウドワークスで実績を作るため、アンケートへの回答や指定された情報をシートに入力する仕事など、簡単なタスク案件から始めました。
当時の月収は3,000円ほどです。
少しずつ実績が増えると、文字単価0.5~0.8円程度のライティング案件を受注できるようになりました。それでも、始めてから半年ほどは月5,000~1万円程度の収入だったと記憶しています。
転機になったのは、Webライターを始めて3ヶ月ほど経ったころです。継続して依頼をもらえる案件が増え、徐々にライティングの仕事が中心になっていきました。
その後も複数の案件を経験し、Webライターを始めて約1年が経つころには、月収10万円を超えるようになりました。
少なくとも私がWebライターを始めた2021年当時は、初心者でも簡単な仕事から実績を積み、徐々にライティング案件を増やしていくことができました。

生成AIの普及後に案件終了・発注減少を経験した
順調に増えていたWebライターの仕事ですが、ChatGPTをはじめとする生成AIが普及してからは状況が変わりました。
私の場合、既存案件の単価を下げられたことはありません。しかし、案件そのものが終了したり、これまで継続的にあった発注が減ったりするケースは実際に経験しています。
もちろん、すべての案件終了や発注減少が生成AIによるものとは断定できません。メディアの方針変更や予算など、Webライターへの発注が減る理由はほかにも考えられます。
また、生成AIへの対応はメディアによって大きく異なりました。AIを積極的に取り入れるところがある一方で、現在もAIによる本文執筆を禁止しているクライアントもあります。
私自身は案件が減り始めたころには、Webライターとして複数の企業と仕事をした経験や、メディア運営に関するノウハウがある程度蓄積されていました。その経験を生かして自分でもアフィリエイトに取り組むなど、ライティングだけに依存しない形へ収益源を分散しています。
生成AIの普及によって「Webライターの仕事が一斉になくなった」わけではありません。しかし、2021年当時と比べて、仕事を取り巻く環境が変わったことは強く感じています。
2026年現在も3年以上続いている案件がある
生成AIの普及後に終了した案件がある一方で、2026年現在も継続しているWebライティング案件があります。なかには、3年以上にわたって継続して依頼を受けているクライアントもいます。
長く続いている案件では、すでにクライアントごとのレギュレーションや記事の方向性を把握しているため、求められる内容に合わせて執筆できるのが特徴です。
また、私が現在担当しているメディアでは、公式サイトの情報をまとめるだけではなく、口コミなどの情報も重視しています。情報が正しいかを確認したうえで、読者に必要な内容を記事へ反映する作業が求められます。
こうした経験から、生成AIが登場したからといって、人間のWebライターへの発注がすべてなくなったわけではないと感じています。
ただし、以前とまったく同じ仕事がそのまま残っているとも考えていません。生成AIでも対応しやすい仕事が増えたからこそ、「人間のWebライターに何を任せるのか」が以前より重要になっていると感じます。
では、具体的にどのような仕事がAIに置き換わりやすいのでしょうか。次からは、実際にWebライターとして仕事をしてきた経験をもとに考えていきます。
AIに置き換わりやすいWebライターの仕事
生成AIの普及によって、すべてのWebライターの仕事が同じように減っているわけではありません。私が実際に仕事をしてきたなかでは、情報を集めて文章にまとめるだけの仕事ほど、AIに置き換わりやすいと感じています。
生成AIを使えば、情報の要約や整理、文章の作成などを効率化できます。 そのため、人間が時間をかけて調べなくても、短時間で一定水準の文章を作れるようになりました。
特に、AIに置き換わりやすいと感じるのは以下のような記事です。
- 公式サイトの情報をまとめるだけの記事
- 単純な商品・サービスの比較記事
- 独自情報がほとんどない記事
反対に、AIが出した情報が正しいかを確認したり、実際の口コミや一次情報を調査したりする作業は、文章を生成するだけでは完結しません。
ここからは、それぞれどのような記事がAIの影響を受けやすいのか、Webライターとしての経験をもとに解説します。
公式サイトの情報をまとめるだけの記事
公式サイトに掲載されている情報をまとめるだけの記事は、生成AIに置き換わりやすいと感じています。
生成AIは、長い文章から必要な情報を抜き出したり、内容を分かりやすく整理したりする作業が得意です。私自身も、分かりにくい一次情報を整理する際には生成AIを活用しています。
たとえば、公式サイトに掲載されているサービス内容を要約し、読みやすい文章に書き直すだけであれば、以前より人間が時間をかけて作業する必要性は低くなりました。
だからこそWebライターには、公式情報をまとめるだけでなく、「読者が本当に知りたい情報は何か」を判断し、記事に付加価値を加えることが求められるようになっています。
単純な商品・サービス比較
商品やサービスの情報を並べるだけの比較記事も、生成AIに置き換わりやすい仕事のひとつです。
たとえば、複数サービスの料金や機能、特徴を公式サイトから集めて表にまとめるだけなら、生成AIでも短時間で作成できます。「Aは○○円、Bは○○円」と情報を並べるだけでは、人間のWebライターが担当する価値を出しにくくなっています。
一方で、「どのサービスがどんな人に向いているのか」「実際の利用者はどう評価しているのか」まで比較するには、口コミや一次情報の調査が必要です。
そのため、これからの比較記事では、公式情報の比較だけで終わらず、読者が選ぶための判断材料まで提供できるかが重要になると考えています。
独自情報がほとんどない記事
検索上位の記事を調べ、その内容を言い換えただけの記事も、生成AIの影響を受けやすいと考えています。
生成AIは大量の情報を整理し、指定したテーマに沿って文章を作成できます。そのため、すでにインターネット上にある情報だけを使った記事では、人間のWebライターならではの価値を出しにくくなりました。
一方で、実際に商品やサービスを利用した感想、独自に集めた口コミ、取材や検証によって得た情報などは、既存情報の要約だけでは作れません。
AI時代のWebライターには、単に文章を書くことだけでなく、「読者に何を伝えるべきか」「その情報は本当に正しいのか」を判断する力が重要になると感じています。
では反対に、生成AIが普及した現在でも、人間のWebライターが必要とされるのはどのような仕事なのでしょうか。

AI時代でも人間のWebライターが必要だと感じる仕事
生成AIで効率化できる作業が増えた一方、2026年現在も人間のWebライターによる確認や判断が必要な仕事は残っています。
特に重要なのが、情報の正確性を確認する作業です。
生成AIは情報収集や要約に便利ですが、誤った情報を生成する「ハルシネーション」が起きることもあります。そのため、AIが出した情報をそのまま記事に掲載するのは危険です。
私が実務で特に人間による確認が重要だと感じるのは、次の3つです。
- 口コミなどAIだけでは集めにくい情報を調査する
- 一次情報・最新情報まで確認する
- 料金や条件を正確に比較する
生成AIを活用しながら、最後は人間が情報の正確性を確認することが重要だと感じています。
口コミなどAIだけでは集めにくい情報を調査する
口コミや利用者の体験談を調査する仕事は、現在も人間のWebライターが必要だと感じる作業のひとつです。
私が3年以上継続している案件でも、公式サイトの情報だけでなく、実際の利用者による口コミを記事に掲載することが重視されています。
口コミには、公式サイトだけでは分からない使用感やメリット・デメリットなど、利用者だからこそ分かる情報があります。
ただし、口コミであれば何でも掲載してよいわけではありません。内容や情報源を確認し、記事のテーマに合った情報を選ぶ必要があります。
AIに情報収集を任せきるのではなく、Webライター自身が情報源を確認し、読者の判断材料になる口コミを選ぶことが重要です。
一次情報・最新情報まで確認する
記事を書くうえでは、生成AIの回答だけでなく、一次情報や最新情報まで確認することが重要です。
生成AIは情報を素早く整理できますが、回答が古かったり、誤った内容が含まれていたりする可能性があります。そのまま記事に使うのではなく、公式サイトや公的機関などの情報元まで確認しなければなりません。
私自身も、内容が分かりにくい一次情報を整理するために生成AIを活用しています。以前なら確認に時間がかかっていた情報でも、AIを使えば短時間で要点を把握できるようになりました。
ただし、そこで調査を終わらせることはありません。AIで情報を整理したあと、実際の情報元を確認して裏取りするところまでをセットにしています。
AIに調査を任せるのではなく、うまく活用しながら正確な情報を記事に反映することが、Webライターには求められています。
料金や条件を正確に比較する
商品やサービスの料金、利用条件などを正確に比較する作業も、人間による確認が重要です。
料金やキャンペーン、契約条件などは変更されることがあります。そのため、生成AIが回答した情報が、現在も正しいとは限りません。
たとえば、AIが「月額5,000円」と回答していても、公式サイトを確認すると料金改定によって「月額6,000円」に変更されている可能性があります。そのまま記事に掲載すれば、読者に誤った情報を伝えることになります。
私自身も比較記事を書く際は、料金や条件について特に注意して確認しています。
生成AIで情報を整理することはできますが、数字や条件は必ず公式サイトなどの一次情報まで確認することが大切です。こうした正確性の確認も、AI時代のWebライターに求められる仕事だと感じています。
現役Webライターの私は生成AIをこう使っている
ここまでAI時代のWebライターについて解説してきましたが、私自身も仕事で生成AIを活用しています。
ただし、生成AIに記事の本文を書いてもらっているわけではありません。
現在は主に、リサーチや情報整理、誤字脱字のチェックなど、執筆以外の作業を効率化するために使っています。
生成AIを使えば、これまで時間がかかっていた作業を短縮でき、その分を情報の確認や記事の執筆に使えるようになります。
ここからは、現役Webライターとして私が生成AIをどのように使っているのか、実際の使い方を簡単に紹介します。
本文の執筆にはAIを使わない
私は現在、クライアントから依頼されている記事の本文執筆には生成AIを使っていません。
理由は、クライアントのレギュレーションでAIによる本文執筆が禁止されているためです。そのため、実際に納品する文章はすべて自分で執筆しています。
これまで仕事をしてきたなかでも、生成AIへの対応はクライアントによって異なりました。AIの使用を認めているメディアもあれば、AIによる本文執筆を禁止しているメディアもあります。
Webライターが生成AIを仕事で使う場合は、便利だからと自己判断で使うのではなく、まずクライアントのレギュレーションを確認することが重要です。
リサーチや情報整理にはAIを使う
本文の執筆には使っていませんが、リサーチや情報整理には生成AIを活用しています。
特に便利だと感じるのが、内容の複雑な一次情報を整理するときです。以前なら内容を理解するために1時間ほどかけて確認していた情報でも、生成AIを使えば数分で要点を整理できるケースがあります。
ほかにも、執筆した文章の誤字脱字チェックなどに生成AIを使うことがあります。
ただし、AIがまとめた内容をそのまま信用するわけではありません。前述したように、生成AIの回答には誤った情報が含まれる可能性もあるためです。要点を把握したあとは、必ず元のサイトや一次情報を確認して裏取りしています。
この方法なら、情報の正確性を確認しながら、リサーチにかかる時間を短縮できます。
私にとって生成AIは、「代わりに記事を書いてもらうツール」というより、「ライティング以外の作業時間を短縮する」ツールです。
具体的な活用方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。

AI時代のWebライターに必要な3つのスキル
生成AIの普及によって、「Webライターはオワコンなのでは?」「将来性がないのでは?」と不安に感じる人もいるでしょう。
確かに、これまでと同じように文章を書くだけでは、AIと競合する仕事が増えていくと考えられます。
一方で、生成AIをうまく活用しながら、人間だからこそできる仕事を組み合わせれば、Webライターとして価値を発揮できる余地は残っています。
私が今後のWebライターに特に必要だと考えているのは、次の3つのスキルです。
- 生成AIを使って作業を効率化する力
- AIの回答を鵜呑みにせず裏取りする力
- AIだけでは作れない情報を記事に加える力
AIを「使うか使わないか」ではなく、「どこをAIに任せ、どこを自分で担当するのか」を判断できることが、これからのWebライターには重要だと考えています。
生成AIを使って作業を効率化する力
これからのWebライターには、生成AIを拒絶するのではなく、使える工程には取り入れて作業を効率化する力が必要だと考えています。
Webライターの仕事は、文章を書くことだけではありません。リサーチや情報整理、構成の確認、誤字脱字のチェックなど、記事を完成させるまでにはさまざまな作業があります。
こうした工程の一部を生成AIで効率化できれば、空いた時間を一次情報の確認や記事の品質向上に使えます。
重要なのは、すべてをAIに任せることではありません。AIが得意な作業と、人間が担当すべき作業を見極め、適切に使い分けることが、AI時代のWebライターには求められます。
AIの回答を鵜呑みにせず裏取りする力
生成AIを活用するうえでは、回答をそのまま信用せず、自分で裏取りする力も必要です。
AIが提示した情報には、誤りや古い内容が含まれている可能性があります。特に料金やサービス内容、制度などの変更されやすい情報は注意が必要です。
そのため、記事に掲載する情報は公式サイトや公的機関などの一次情報まで確認し、現在も正しい内容なのかを確かめることが重要です。
生成AIによって情報を集めるスピードが上がっても、最終的にその情報が正しいかを判断するのはWebライター自身です。
AIを使いこなす力だけでなく、AIの回答を疑い、正しい情報までたどり着く力も、これからのWebライターには求められると考えています。
AIだけでは作れない情報を記事に加える力
AI時代のWebライターには、インターネット上の情報をまとめるだけでなく、記事に独自の情報を加える力も重要です。
たとえば、以下のような情報が挙げられます。
- 自分で商品やサービスを利用した実体験
- 利用者の口コミ
- アンケートなどによる独自調査
- 専門家や利用者への取材
- 商品やサービスを実際に使った検証
こうした情報があれば、公式サイトや検索結果をまとめただけの記事とは違った価値を読者に提供できます。
この記事で紹介している「AIの普及後に案件終了や発注減少を経験した」「現在も3年以上継続している案件がある」といった内容も、実際にWebライターを続けてきたからこそ書ける情報です。
生成AIで文章を作りやすくなったからこそ、AIだけでは作れない情報をどれだけ記事に加えられるかが、これからのWebライターにとって重要になると考えています。
まとめ|AI時代でもWebライターとして生き残るために必要なこと
生成AIの普及後、私自身もWebライターとして案件の終了や発注数の減少を経験しました。そのため、「AIはWebライターの仕事に影響しない」とは言えません。
一方で、2026年現在も継続している仕事があり、なかには3年以上続いている案件もあります。
今後は単純に文章を作成するだけでなく
- 一次情報を調査する
- 情報の正確性を確認する
- 実体験や口コミなどの独自情報を加える
といった仕事の価値が、より重要になると考えています。
そして、生成AIを避ける必要もありません。使える作業には取り入れ、Webライター自身が効率化していくことも大切です。
もし2021年の自分にアドバイスするなら、「AIに負けない文章を書け」ではなく、「生成AIを使ってリサーチや情報整理を効率化しろ」と伝えます。
AI時代のWebライターとして、まずは生成AIを実際の仕事に取り入れてみたい方は、以下の記事も参考にしてください。
→ ChatGPTをWebライターの仕事で活用する具体的な方法はこちら


